2006年 月号

知床毘沙門堂例祭

知床には3人で建てたお堂がある。
3人とは立松和平さんと地元・斜里の佐野博さんと僕のことだ。

始まりのことは、立松さんが新聞や雑誌などで幾度となく紹介しているが、
北の守り神である毘沙門様をまつるお堂を建てようということから始まる。
知床の漁師の人や農家の人たち、北の大地に生きる人たちの守り神として
毘沙門堂がふさわしいということだった。
3人でといっても必要な経費を3人で出資しただけで、
建てるにあたっては、地元の方々の大きな協力があってのことだ。

やがて、毘沙門堂のそばには太子堂ができ、観音堂もできた。
法隆寺の当時の管長であった高田良信氏や、
現在の管長の大野玄妙氏のお力添えもあって、三つのお堂ができた。

ここでは毎年例大祭が開かれている。その例祭に昨年に引き続き今年も行ってきた。
(今年は6月25日に行われた)

立松さんをはじめ、法隆寺管長の大野さん、京都仏教会の有馬さんまで、
そうそうたるメンバーが会する一大イベントになっている。
法要が終わったあとに、僕も観音堂の前で
「Ocarina Wind Family」を演奏で奉納させていただいた。
翌26日は、前出のそうそうたる皆さんが知床の番屋へ行き、
漁師の安全祈願をして下さった。僕も同行させてもらった。
知床大橋の先へは一般の人へは入れない。
僕も一度だけ連れて行ってもらったことがあるが今回で2回目になる。
前回はルシャ川に帰って来たマスが群れをなしていた秋の頃だった。
今回は、途中で休みながらゆっくりと向かった。
途中、カムイワッカの滝が注ぐ海を眼下に見下ろした。
硫黄が海に流れ込んでいるのが良ーくわかる。
行く方向を見ると、キタキツネがうろうろしていた。
シカが親子で行動している風景によく出会った。
番屋の手前で海辺に出ると、熊の親子が遊んでいた。
ルシャの浜辺は、ウミウとウミネコがいっぱい。
そして春の花が咲いていてのどかなあったかい一日だった。
宿泊は宇登呂のグランドホテル。
部屋の窓から港が見える。
真冬にはこの港も流氷で真っ白になってしまうのだ。
オーロラ・ファンタジーもここで開かれる。